坂元 亨宇 教授からメッセージ

アジア、世界をつなぐ医師の育成、医療の展開を目指して

医学部6年間教育の第二ラウンドを迎えるにあたり、多角的で質の高い医学教育の一層の充実を目指していきたいと考えます。

成田キャンパスを今春卒業した第一期生の活躍を期待するとともに、そこからのフィードバックは、在校生にも大きな刺激となると思います。スタッフ一同も、その輪の中で、相乗効果が発揮できるような体制へと高めていければと考えます。

病める人に寄り添い治すという医学の基本を大事にしながら、幅広く多様な裾野を持つ医療界において、個々人の力を十分に発揮し、世界との共生に貢献できる人材を育てていきたいと考えます。

学部教育は、各学年20名の留学生を含む140名の学生一人一人とスタッフがしっかりと向き合い、一体となって学び、人間性を高めていくことで、全員の学生が医師としての基盤をしっかりと築き上げることを目指します。正課以外の課外活動、医学生命科学の研究活動、国際交流への取り組みも一層推進することで、強靭で柔軟な心を持った医師へと育つことを期待しています。

21世紀に誕生した新医学部が、地理的にも恵まれた成田からアジア、世界をつなぐことのできる医師を育成し、医療を展開することは、まさに時代のニーズでもあります。医療系大学を広く有する総合力と共に、その真価を多方面で発揮するものと考えます。

多くの皆さんに本学を目指していただき、一緒に切磋琢磨して学ぶことを楽しみにしています。

【Profile】
ラ・サール学園高等学校、慶應義塾大学医学部(1985年卒)。医学博士。慶應義塾大学名誉教授。病理専門医。
米国ラ・ホヤ癌研究所留学。国立がんセンター研究所病理部部長、慶應義塾大学医学部病理学教室教授を歴任。日本肝臓学会理事、日本肝癌研究会代表理事。日本学術会議連携会員。Asia-Pacific Primary Liver Cancer Expert Meeting執行委員。第108回日本病理学会総会会長、第57回日本肝癌研究会会長、JDDW2022 第26回日本肝臓学会大会会長。2015年SGH財団佐川特別賞、2017年日本病理学賞、2022年日本肝臓学会織田賞受賞。